「吟天」─日本酒を“究極のペアリングの主役”へ、そして世界へ

「美酒 of the Year」をはじめ、Japan Women’s SAKE Award、Tokyo Sake Challenge、ワイングラスでおいしい日本酒アワードなど、国内外の主要な酒類コンペティションで高い評価を重ね、2025年には年間25の受賞を記録した日本酒ブランドがある──それが「吟天」だ。

その名から特定の酒蔵を思い浮かべる人も多いかもしれない。しかし「吟天」は、いわゆる蔵元の銘柄とは異なる存在である。

全国の酒蔵と協働し、料理との相性や味わいの方向性を設計したうえで醸造を依頼。さらに自社で低温熟成やアッサンブラージュを施し、一本の完成形へと仕上げて販売までしていく。
“造り手”でありながら“設計者”でもある──「吟天」は、日本酒の新たな価値を提示するプロデュースブランドである。

創業者の小田切崇氏は、もともとIT企業に勤めながら利き酒師資格を取得し、日本酒のペアリング会を主宰してきた人物。その経験を背景に2017年に「吟天」ブランドを立ち上げた。

その出発点にあったのは「なぜ高級レストランに日本酒リストがないのか」という疑問だった。ワインが当たり前のように並ぶ一方で、日本酒は“料理に合わせる酒”としての認知がまだ十分ではない。しかし実際には、日本酒は多様な食材と調和し、時にワインとは異なる形で味わいを引き立てる力を持つ。

例えば生牡蠣。ワインが酸で生臭さを切るのに対し、日本酒は旨味同士が重なり合い、よりクリーミーで奥行きのある味わいへと昇華させる。この“融合”こそが、日本酒ならではのペアリングの魅力だ。

こうした考えから「吟天」は、各地の蔵元と協働し、テロワールを生かしながら“料理と寄り添う日本酒”を設計するブランドとして確立された。

そのコンセプトは明快だ。
“コース料理に寄り添う、日本酒のペアリング”

フレンチ、イタリアン、中華、和食──ジャンルを問わず、料理との相性と飲み手の体験までを見据えて設計された日本酒は、多くのシェフからの支持を得ている。

現在はプライベートブランド「吟天」の展開に加え、日本酒やワインのセレクト販売、飲食店への提供、日本酒の原料となる酒米の栽培なども行い、その活動の幅を広げている。

日本酒をワインと並ぶ“食中酒のスタンダード”へ。
「吟天」は、その可能性を静かに、しかし確実に押し広げている。

「吟天」ラインアップ──料理と響き合う、3つの表現

無添加と地元産にこだわり、挑戦を続ける酒蔵とのコラボレーションから生まれる「吟天」。瓶内二次発酵によるプレミアムなスパークリングから、食に寄り添う純米大吟醸、そして熟成の旨味を極めた一本まで──“コース料理に寄り添う日本酒”というコンセプトを体現する、3つのラインアップを紹介する。現在、「吟天」ブランドは約10種類の日本酒を展開しており、その多くは自社のオンラインストアにて販売されている。

吟天 白龍 2021

シャンパーニュのような泡で、前菜を引き立てる一本

高級フレンチやイタリアンとのペアリングを追求し、シェフの意見を取り入れて完成したスパークリング日本酒。瓶内二次発酵による繊細な泡と、際立つ酸味、心地よいキレが特徴。
キャビアや牡蠣、蛤などと合わせることで旨味が重なり、より洗練された味わいへ。コースの幕開けを華やかに彩る一杯。

主な受賞歴
・2026年 日本「美味アワード、シェフが選ぶ美酒アワード」
フレンチ食前酒 二つ星★★/イタリアン食前酒 一つ星★
・2025年 LA LISTE 世界大会(パリ)ガラディナー採用

吟天 花龍 純米大吟醸

華やかな香りと余韻で、コース全体に寄り添う

自然栽培米プロジェクトから生まれた純米大吟醸。兵庫県産の山田錦を40%まで磨き、南部美人の蔵元が醸すことで、花のように華やかな香りとやわらかな余韻を実現した。
和食はもちろん、繊細なフレンチとも美しく調和し、料理とともに流れる時間を豊かにする一本。

主な受賞歴
・2026年 日本「美味アワード、シェフが選ぶ美酒アワード」
フレンチ食中酒 一つ星★/ラベル賞
・2025年 ミラノ酒チャレンジ グッドデザイン賞
・2025年 美酒コンクール 金賞/ラベル賞
・2025年 モナコ酒アワード 金賞/マリアージュ賞(モッツァレラチーズ)

吟天 龍王

熟成の旨味で、メインディッシュに寄り添う至高の一本

“メイン料理のための日本酒”として位置づけられる一本。兵庫の酒蔵「龍力」と協働し、20年以上熟成された原酒をアッサンブラージュして仕上げた。
凝縮した旨味と奥行きのある味わいは、和牛やフォアグラなどのリッチな料理と調和し、コクをさらに引き立てる。

主な受賞歴
・2026年 日本「美味アワード、シェフが選ぶ美酒アワード」
フレンチ食中酒/イタリアン食中酒 各一つ星★
・2025年 Kura Master プラチナ賞(熟成酒)
・2025年 フェミナリーズ世界ワインコンクール 金賞
・2025年 ミラノ酒チャレンジ 金賞/マニフェカ賞(トリュフペアリング)
・2025年 美酒コンクール 世界一(美酒 of the Year)/金賞
・2024年 フェミナリーズ世界ワインコンクール 世界一(TOP OF THE BEST)
・2024年 シンガポール酒チャレンジ 金賞

吟天ペアリング会──美食と日本酒が響き合うひととき

「吟天」シリーズは気になる存在でありながら、そのクオリティゆえに日常的に味わう機会は限られている。そんな中で注目したいのが、創業者・小田切氏が長年にわたり主宰してきたペアリング美食会だ。

「吟天」の複数の銘柄をコース料理とともに少しずつ楽しめるこの会は、日本酒の新たな魅力に出会える貴重な機会となっている。日本酒を愛する食通たちが集うその場を訪れ「吟天」と料理が織りなすペアリングの世界を体験した。

恵比寿モナリザの吟天グルメ会にて(中央:小田切氏、元宝塚 歌劇団 左:侑蘭 粋さん、右:天路そらさん)

2026年3月、恵比寿のフレンチレストラン「モナリザ」で開催されたのは「吟天 × 宝塚OG 特別企画」。宝塚歌劇団OGである天路そらと侑蘭 粋をゲストに迎えた、吟天ペアリングイベント「吟天グルメ」だ。

今回の舞台である「モナリザ」は、日本のフレンチシーンを牽引してきた実力派シェフ・河野透氏による名店として知られる。クラシックなフランス料理をベースに、日本の四季や繊細な美意識を取り入れた一皿で知られる名店。まるで絵画のように仕立てられた華やかな盛り付けは同店の象徴であり、味わいと視覚の両面から食体験を高めてくれる。白を基調とした店内は、明るく洗練された空間が広がり、落ち着いたサービスとともに特別な時間を演出する。

当日のペアリングコースを紹介しよう。

まずは、シャンパーニュの様な発泡酒「吟天白龍」がグラスに注がれる。
最初はシャンパーニュの様な軽やかな味わい、後味に日本酒の香りが口に広がる。

【アミューズブーシュ】
新たまねぎのムース コンソメジュレ チョリソー
富山県産ほたるいか ウルイ
鳥レバーのムースケーキ

 

 

次のペアリングは、純米大吟醸酒「吟天花龍」
花のような華やかな香り、何とも透き通った味わいで、フレンチによく合う。

【前菜】
宮崎県やひろ丸直送 初鰹のリソレ
葱のエチュベとバルサミコ風味のマヨネーズと共に

 

 

 

香り高い桜エビのスープ
アンチョビ風味の新じゃがいものエクラゼを添えて

 

 

 

メインに合わせるのは「吟天龍王」
紹興酒のような熟成香がするしっかりとした味わい。日本酒の概念が覆されるような衝撃が走る。

【主菜】

茨城県西崎ファーム かすみ鴨もも肉のコンフィ

マスタードソース 春の香りを包みこんで

美しい料理の数々、吟天と料理を交互にいただくことで、相乗効果を生み出し、それぞれの味がより引き立つ。正に究極のペアリング酒であることを実感した。

「吟天」の真骨頂を味わうペアリング美食会は、今後も月1回の頻度で開催予定という。スケジュールの詳細は公式サイトやFacebook【吟天グルメ】で公開中だ。目の前でタカラジェンヌの歌唱やトークライブを楽しめるイベントもお見逃しなく。「吟天」オンラインショッピングで購入して、自宅でペアリングを楽しむのもよし、大切な方への贈り物としても喜ばれること間違いなしだ。まずは「吟天」をお試しあれ。

吟天公式サイト:https://ginten.tokyo/

吟天公式Instagram: https://www.instagram.com/ginten_chefsake/

吟天セレクトショップ Instagram:https://www.instagram.com/ginten_sake

吟天公式Facebook:https://www.facebook.com/groups/119317992152149