イタリアの本当の味を世界に普及させる「Extraordinary Italian Taste」

イタリア経済開発省ではExtraordinary Italian Taste プロジェクトにより、イタリア国外の消費者に対しイタリア食材の真の価値を守り、正真正銘のイタリア料理を紹介する取り組みを行っています。 「Authentic Italian Table(AIT)」は、その国のレストラン経営者、シェフ、料理の専門家、ブランド・アンバサダーを通じて、イタリアの本当の味を普及するために世界の主要な食の中心地で開催されるイタリア料理イベントです。

世界中の市場で見受けられる「Italian Sounding」とは、イタリアを思い起こさせる地理的名称、画像、商標を使用して販売されている、実際はイタリアに帰属しない製品を指します。「Italian Sounding」の売上が本来のイタリア製品の市場シェアを奪うことに繋がり、本国企業に計り知れない損害を与える経済現象が長年に渡って続いています。そのため、2016年からイタリア経済開発省から出資を受け Assocamerestero(在外 イタリア商工会議所連盟)が全世界のイタリア商工会議所の協力のもと、真のイタリア製品の価値や、食品とその生産地の関係がいかに重要かを世界中の消費者により理解してもらうべく、True Italian Taste(=真のイタリア の味)プロジェクトを開始しました。2019年11月には、世界イタリア料理週間が実施されました。

2020年9月には、オンラインにて様々なセミナー・ワークショップを開催しました。第1弾は9月8日に「イタリアンワインマーケティング」、第2弾は「フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州の伝統郷土料理と食文化」、そして9月29日には「イタリアと日本を代表する料理界の巨匠たちによるセミナー」が開催されました。イタリアからは、ミラノで2011年にミシュラン一つ星を獲得し、2015年にはミラノ万博のアンバサダーシェフに就任した、ヴィヴィアーナ・ヴァレーゼ日本からは、独創的な感性で作り上げる料理が評判を呼び、予約の取れない人気店となった「賛否両論」の店主、笠原将弘この二人の巨匠が、本物の厳選イタリア食材を使った料理をオンラインセミナー中に調理するイベントでした。ミラノスタジオにて、ヴィヴィアーナシェフが披露したのは「じゃがいもとパスタ・バジルのエキスとイカ・グラナパダーノ風」、東京スタジオで笠原シェフが創り上げたのは和と洋の味が見事に融合した逸品「柿・春菊・マッシュルームの白和え グラナパダーノ崖」。最後に試食をした、在日イタリア商工会議所事務局長のダヴィデ・ファントーニ氏も、笑顔で美味しさを讃えていました。True Italian Tasteの公式HPにてイベント情報を公表しています。今後開催されるイベントからも目が離せません。

True Italian Taste