写真家 荒木経惟
日本で異端児として評判の高い写真家荒木経惟の世界へようこそ。著名な芸術家と初めて対面する時、人は作品から受ける予期していた人物像とは違った印象をしばしば抱くものだ。 荒木経惟に出会った最初の印象は、しかし、彼の作品から…
日本で異端児として評判の高い写真家荒木経惟の世界へようこそ。著名な芸術家と初めて対面する時、人は作品から受ける予期していた人物像とは違った印象をしばしば抱くものだ。 荒木経惟に出会った最初の印象は、しかし、彼の作品から…
日本で5歳くらいの年齢の男の子が抱く将来の夢と言えば、医者や歌手、あるいはプロ野球選手といったところであろう。しかし、学生時代あるいは卒業後も夢を追い続けられるのは、ほんの一握りの人たちに過ぎない。 新進ピアニストの山本…
豪奢なシルクの中国風ジャケットを身に着け、トレードマークである肩下まで伸ばした金髪が美しい假屋崎省吾さんは、彼の美学である「美は美を生む」を具現化すべく、その意図するものを追い求めてきた。 假屋崎省吾さんの美学は、彼がテ…
ミス・ユニバース・ジャパンと聞いて彷彿とさせるのが、非常に美しく、完璧で洗練された創造物が、ギリシャ・ローマ風の泉があり、銀の大皿に盛られた甘いお菓子をほおばるような華美なロココ調の舞台にたたずむ姿である。 しかし、IB…
はっと息を飲むような美の空間を生み出す者が、空間に対するのと同じ感覚で身をこなしていると期待したならば、あなたはきっと驚くことであろう。杉本貴志は、あまり身なりにはこだわらない。どんな人と会おうとも、いつもカジュアルなス…
アートの世界では、時として、想像を超えることが起きることがある。それは、とても新しく、今までの殻を破り、革命をもたらす。『ガール・フォトグラファー(ガーリー・フォト)』と呼ばれるヒロミックスが90年代にアートの世界に飛び…
口数は少ないが好感の持てるロンドナー(ロンドン出身)のトビーが、今回、NIGOとのインタビューの通訳を務めてくれた。トビーは、世田谷にあるNIGOのアトリエに足を踏み入れる際に、靴を脱ぐ必要はないと教えてくれた。NIGO…
ペンは剣より強し、という格言がある。例えこの格言が鼻であしらわれようとも、右手に持ったペンにはやはり言葉を力強く発信する力があるのだということを否定する者はいないであろう。アレックス・カーは、作家であり、学者であり、古典…
「光線が乏しいなら乏しいなりに、却ってその闇に沈潜し、その中に自らなる美を発見する。」(『陰翳礼讃』 谷崎潤一郎作) この谷崎潤一郎の言葉を本当に理解するアーティストがいるとするならば、それは、デザイナーの橋本夕紀夫以外…
デザイナーのカール・ラガーフェルドが初めてDRESSCAMPを見た時、「これが、日本人のデザイナーが手掛けたとは、信じられない」と語っている。実際、岩谷俊和がデザインする作品には、他の日本人のデザイナーが持つような、色合…
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