「GI利根沼田」認定酒７本セット限定発売〜お勧め洋食ペアリングと共に〜 - J SELECT

酒類の地理的表示（GI）が日本でも広まってきました。例えば「シャンパーニュ」と名乗るためには、フランスのシャンパーニュ地方という、特定の地域内で生産され、かつ一定の基準や品質を満たしている必要があります。このように、お酒について「正しい産地」であることと、「一定の基準」を満たして生産されたことを示すのが「地理的表示（GI）」です。 WTO（世界貿易機構）の発足に際し、ぶどう酒と蒸留酒の地理的表示の保護が加盟国の義務とされたことから、1994年に国税庁が制度を制定しました。2015年に見直しを行い、すべての酒類が制度の対象となりました。

現在、日本においてGIに指定されているのは、ぶどう酒で２地区、清酒で７地区、蒸留酒で４地区、その他の酒類（リキュール）で１地区です。

「GI利根沼田」は、2021年1月22日に指定されました。群馬県の利根沼田地区にある４つの日本酒の蔵から構成される「GI利根沼田」は、清酒区分の登録としては全国で6例目となりました。「GI利根沼田」は、従来のように地元の水や風土を生かした酒造りであることはもちろん、原材料となる米の種類を「雪ほたか」「五百万石」「コシヒカリ」のいずれかに限定し、米の産地を利根沼田地域に限定し、さらに使用する酵母も地元のもの（群馬KAZE酵母、群馬G2酵母、蔵付き酵母など）だけ認めるという、極めて厳しい基準を満した日本酒だけに、GI認証が与えられることになりました。

利根沼田の清酒は総じて透明感のある味わいの中に、適度な旨味を感じることのできる酒質であり、色調は総じて透明感のある淡いゴールドがかったクリスタルを基調としています。余韻には雑味の無い旨味や甘みの他、ほのかな苦味が感じられ、その苦味が利根沼田で収穫される山菜や青野菜を連想させます。

利根沼田は、群馬県の北部に位置し、夏は日照時間が長く、冬は寒さが厳しい地域です。武尊山などの近隣の山々を通じた豊富な軟水は、透明感のある酒質の要因となっています。なお、日照時間の長さや日中の大きな寒暖差等の要因から、高品質な米の産地であり、冬の厳しい寒さと相まって、酒造りの環境としても適しています。また、古くから酒蔵同士の緊密な交流があったとされ、全ての酒蔵が蔵元杜氏や社員杜氏となった現在においては、酒造りのノウハウの研究・蓄積を通じて、この地域特有の酒質の維持・向上に努めています。

2021年11月24日(水)、関東信越国税局の主催により「GI利根沼田オンラインシンポジウム」が開催され、「GI利根沼田協議会」の４蔵（大利根酒造／沼田市、永井酒造／川場村、土田酒造／川場村、永井本家／沼田市）の新商品となる、GI認定酒７種類が公開されました。シンポジウムでは、日本ソムリエ協会会長の田崎真也氏が、それぞれの認定酒に合うフードペアリングを提案しました。洋風フルコースと合わせた、７種類の認定酒とのペアリングは、世界に通用する日本酒の未来に通じていくことでしょう。

GI利根沼田の７種類の認定酒を、田崎氏オススメのペアリングで洋風フルコースと合わせた順番で紹介しましょう。

永井酒造 MIZUBASHO 雪ほたか AWA SAKE

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